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STORY
生前の度重なる悪事によって 地獄に落ちることとなった 鷲巣巌。
272からなる地獄の一つ 不喜処(ふきしょ)の
一部の土地の自治権を(強引に) 獲得した鷲巣巌は、
自らの屋敷と、共生ニュータウンを建設し、
さらなる発展と領土拡大を 目論んでいた。
全ては順調に進んでいくが、生前の激動の生涯から比べれば
それはぬるま湯のような日々だった。
知らず知らずの内に飽いていく鷲巣…。
そんなある日のこと、屋敷の警報機が
鷲巣領への侵入者が あらわれたことを告げる。
停滞しかけていた鷲巣の心の炎が灯った。
だが、この出会いは、静かな水面に確かに小さな小さな石を投げ込む。
やがてその波紋は、地獄全域を巻き込む大きなうねりとなることを、
鷲巣は知る由もなかった……。
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